果物は甘くて子どもの食いつきもいいし、
さっと出せるので離乳食期の赤ちゃんを持つママにとってとても便利な食材ですよね。
我が家でも、1歳の長女のおやつや朝食としてバナナが大活躍しています。
あまり食に興味がない子の場合、果物なら食べられるので
つい果物ばかり与えてしまうというママも多いのではないでしょうか?
ただ、よく「離乳食期に果物の取りすぎは良くない」という話を聞きます。
昔は離乳食前に果汁から始めていた時代もあったようですが、
最近は果汁は敢えて与えず、白湯か麦茶を飲ませるように指導している育児本なども見かけます。
でも実際のところ、果物の取りすぎはなぜいけないのでしょうか?
また、どのくらいの量なら与えてもいいのでしょうか?
そんなママの疑問を解決するため、今回は離乳食期の果物について
1.いつから食べさせていいのか
2.与える量の目安
3.与え過ぎによる懸念と対処法
以上の3点をご紹介していきます。
果物はいつから?
果物を与えていいタイミングについて、
離乳食の初期、中期、後期以降に分けてそれぞれご紹介していきます。
1.初期(5〜6ヶ月頃)
離乳食初期から食べられるものには、
りんご、バナナ、いちご、みかん、ぶどう、オレンジ、桃などがあります。
初期から食べられる果物って結構ありますね!
与え方としては、潰して果汁を与えたり、
なめらかなペースト状にすると食べられます。
2.中期(7〜8ヶ月頃)
離乳食中期から食べられるものには、キウイフルーツや柿などがあります。
キウイは比較的安価で売られていますし、
手に入れやすい食材ですよね。
この時期は、舌で潰せるほどの固さにして与えてあげましょう。
3.後期(9〜11ヶ月頃)以降
離乳食後期から食べられるものには、
グレープフルーツ、パイナップルなどがあります。
ただ、グレープフルーツは苦味が強く、
パイナップルはたんぱく質分解酵素を含んでいて刺激が強いので、どちらも完了期(1歳〜1歳半頃)からでいいそうです。
こうして見ると、
家庭でよく食べるような果物のほとんどが離乳食期から食べられるんですね。
与える量の目安
離乳食期から食べられる果物ですが、
どれくらいあげていいものか悩みますよね。
あくまで目安ではありますが、調べた内容をご紹介します。
1.離乳食初期
離乳食初期には小さじ1(5g)が目安です。
小さじ1というとほんのちょっとなので、
栄養を摂るというよりは、色んな果物の味に挑戦するという感覚かもしれませんね。
2.離乳食中期
中期には小さじ2(10g)が目安です。
中期までは加熱して与えてあげるといいようです。
レンジでチンしたものをパン粥などに混ぜると食べやすいしオススメですよ。
3.離乳食後期
後期には小さじ2(10g)が目安で、慣れた果物は生でも食べられます。
ただ、中期でも後期でも初めての果物はアレルギーが怖いので、
必ず小さじ1(5g)から始めてくださいね。
与え過ぎによる懸念と対処法
目安についてはお伝えしましたが、
果物しか食べてくれないお子さんの場合、なかなか目安通りにはいきませんよね。
そんな時に、なぜ与え過ぎがよくないと言われているのかを知っておくと、
対処法も出てくるかもしれません。
ここでは、よく言われる与え過ぎによる懸念と
その対処法についてご紹介していきます。
1.虫歯予防
ご存知の通り、果物には果糖がたくさん含まれています。
その果糖が虫歯の原因になるため、
予防の観点からあまり果物を与え過ぎない方がいいと言われているようです。
しかし実は、果物は水分が多く口内に残りにくいため、そこまで虫歯の心配をする必要はないそうです。
それでも心配な場合は、対処法として食後に白湯を飲ませたり、
ガーゼで口内を拭いてあげるのがオススメです。
2.味覚形成に影響がある
離乳食期は、赤ちゃんの味覚を形成する大切な時期です。
そのため、この時期に甘味の強い食べ物を覚えると、
将来甘味の強いものや味の濃い料理ばかり食べてしまうようになると言われています。
しかし普段からよく食べる子の場合、果物以外も食べていることで色んな味覚に触れており、
味覚形成についてあまり心配する必要はないという小児科医もいます。
また食が細く果物ばかり食べる子でも、
何も食べないよりは果物でも食べてくれる方がいいので、
与え過ぎることへそんなに神経質になる必要はないようです。
私なんかは、急に果物を取り上げて、
食自体を嫌いになる方が問題のように感じます。
それでも心配な場合は、
対処法としてヨーグルトや豆乳、豆腐と一緒に食べさせてあげるのがオススメです。
まとめ
1.離乳食初期から果物は食べられる。
2.離乳食初期は小さじ1、中期と後期は小さじ2を目安に与える。
3.虫歯や味覚形成の懸念はあるが、与えすぎることにあまり神経質になる必要はない。
以上が、離乳食期の果物についてのまとめです。
離乳食って本当に悩みが尽きないですよね!
でも悩みが尽きないということは、
それだけ赤ちゃんのことを考えてあげられている証拠でもあります。
大切なのは、離乳食を通じて赤ちゃんが食べることは
楽しいと感じることではないでしょうか?
赤ちゃんだって食の個性は色々ですし、
あまり神経質にならずに果物も上手に使って食事の楽しさをたくさん経験させてあげましょう。
コメント