大学入学して結構すぐに奨学金の説明会があったので奨学金を申請した人って結構いるんじゃないでしょうか。申請を出してから結構たつけどなかなか審査結果が届かない…そんな状況だと不安になりますよね!?
私もそうでした。
説明会で聞いているから審査結果が出るまでにある程度時間がかかると分かってるつもりでも、待てども通知が来ないので、同じく申請した友人と「結果っていつ頃届くんだっけ?」なんて話したりして不安を紛らわせたりしていましたが…。
ここでは多くの学生が利用する独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の奨学金の審査結果っていつ頃届くの?という疑問とともに、将来返済が難しくなったときのためにある救済措置、「減額返還」と「返還猶予」という2制度と、それらの申し込み後にどのくらいで審査結果が出るのかが気になったので調べてみました。
奨学金審査結果はいつ届く?
奨学金の審査って通知が届くまでに結構時間がかかるんです!
まず、給付の種類には「給付型」、「貸与型」の2種類があり、「貸与型」のなかでも無利子の第一種、年3%(在学中は無利子)の利子付きである第二種奨学金があります。それ以外に、募集タイプについても「予約採用」と「在学採用」の2種類のタイプがあります。
色々書いたけど、奨学金は仕組みが複雑でほんとにわかりにくい!!書いてても混乱してきます。
ということで、ちょっとわかりにくい2種類の募集タイプ「予約採用」と「在学採用」で結果通知が届く時期が少し変わってくるので説明しますね。
「予約採用」と「在学採用」って!?
「予約採用」というのは高校3年時、進路決定前の6月頃くらいに申込ができるタイプです。進路が決まっていない段階で申し込み可能、さらに高校在学中に申請するので奨学金の受け取りを早めることができます。審査結果は申込みまたは推薦期限の2ヵ月後に通っている学校へ通知されます。
在学採用は申請時に在学中の人が対象となりますが、その場合の審査結果は申込締め切り月の2か月後の初旬に採否結果が大学の学生課を通して通知されます。
ということで、「予約採用」は締切から2ヵ月後、「在学採用」は申込締切り月より2か月後の初旬以降に学校を通して結果を受け取ることができます。
ただ、実際に申し込んだ人の話を聞いてみると、予約採用の場合は実際12~1月だったり、在学採用も6~7月とのことですが、学校によって少しばらつきがあるようです。
なので心配な人は大学の学生課または通っている高校の先生にに確認してみることをおすすめします。
ちなみに「予約採用」で落ちてしまっても改めて「在学採用」を申し込むことが可能なので、まずは「予約採用」を目指してみることがおすすめですよ♪
奨学金審査結果が来ない場合は?
待てども奨学金審査結果が来ない場合…心配ですよね!
「もしかして不採用だから来ないのかな…」なんて不安になる人もいるはず。
でも、ご安心ください。必ず学校または大学経由で通知が届きます。
採用候補者となった人には「採用候補者決定通知」が渡され、不採用の場合は「不採用通知」が届く仕組みになっているからです。
「予定採用」で「採用候補者決定通知」を受けた人は、進学後に所定の手続きを経なければ奨学金を辞退したとみなされ受けることができなくなってしまうので注意してくださいね。
もし待てども届かない場合はやはり高校の先生か在校生の場合は大学の学生課(部署名は大学により違うので確認してください)に確認してみた方がいいと思います。
そして、奨学金を利用するのであれば返還計画もしっかり立てることが大切です。
奨学金を利用して卒業後、返還完了まで社会人として順調に働き続けることができない場合もあるからです。災害、病気や失業などで完済が難しくなる場合もありますよね。
そんな支払いが難しくなった場合の救済制度として、返済を一定期間減額できる「減額返還制度」と一定期間延期できる「返還猶予制度」という2つの仕組みがあります。ただ、こちらはいずれも延滞する前に願い出る必要があります。
減額返還制度と返還猶予制度の違い
「減額返還制度」と「返還猶予制度」。この2つの制度の違いってどういう点でしょうか。
下の比較表の通り、救済内容や適用期間などが少しずつ違っています。
両方とも一年ごとに願い出て、書類審査を要す点は同じなのですが、「減額返還制度」の方は毎月の返還額が減額できる代わりに返還期間が最長15年間(180ヵ月)まで延長となり、「返還期限猶予制度」の場合は通算10年が限度となっています。また、開始時期や期間指定方法が少し異なります。
審査に時間がかかるところは残念だけど、共に返済期間が延びても利息が増えず、返還予定総額が変わらないという点は本当に素晴らしいです!
救 済 制 度 | ||
減額返還 | 返還期限猶予 | |
救済内容 | 毎月の返還額を2分の1 or 3分の1に減額し、減額返還適用期間に応じた分の返還期間を延長する | 一定期間返還期限を延期する制度 |
審 査 | 有 | 有 |
適用期間 | ・1年毎に証明書を添えて願い出る必要あり ・最長15年間(180ヵ月)延長可 |
・返還困難な事情の証明書を添付の上1年ごとに願い出る必要あり ・通算10年(120ヵ月)が限度 |
開始時期 | 開始時期を2通りから選べる
1.できるだけ早い時期 |
3通りから選べる 1.できるだけ早い時期から12ヵ月 2.できるだけ早い時期から1ヵ月単位で希望の年月(最長12ヵ月)まで 3.猶予希望開始年月から1か月単位で希望の年月(最長12ヵ月)まで |
返還額/利息 | 返還予定総額は変わらない。(利息も増えない) |
奨学金の返還減額審査の結果はいつ届く?
先ほど少し触れたとおり、減額返還制度とは災害や病気、失業などで奨学金の返還が困難な人が願い出て審査をクリアすれば毎月の返済額を減額することができる制度です。
1回の申請で適用期間は12ヵ月、最長15年間延長することができます。
申請後、承認の場合は「奨学金減額返還承認通知」が届きます。申請書類に不備がある場合は、書類が返送となるようです。
減額返還開始を希望する月(次回返還年月)の前々月末までに提出が必要なようで、書類到着後から2か月程度審査に時間を要すそう。
奨学金の返還猶予審査の結果はいつ届く?
減額返還制度同様、災害、病気や失業で月々の返還が減額も難しい場合で一定期間の返還期間の延長をしたい場合は返還期限猶予制度を利用することができます。
この制度は一年ごとの届け出で最長10年間、月々の返還を先に延ばすことができる制度です。
先に延ばすと完済までの期間は延びますが、利息の加算もなく、返還総額はそのままです。そして、肝心の審査結果はやはり書類到着より2ヵ月程度かかるようで、承認された場合には「奨学金返還期限猶予承認通知」が届きます。
複雑な仕組みで結構分かりにくい奨学金制度ですが、奨学金の審査って通知が届くまでに結構時間がかかるけど採用でも不採用でも通知は来ます。通知が届く時期は「予約採用」は秋から冬、「在学採用」は大体約2ヵ月程度で審査結果通知が来ます。
将来支払いが難しくなった場合は、延滞する前に願い出ることで返済を一定期間減額できる「減額返還制度」と一定期間延期できる「返還猶予制度」といった救済制度を使うこともできますが、申請後に審査があるので前々月(2ヵ月前)には願い出ることが大切です。
奨学金制度を使って大学を出るという選択は、自分の未来の選択肢を広げるための大切な先行投資です。
楽しく実りある大学生活を送るために返還計画やいざという時の救済制度までしっかり調べた上で利用しましょう!
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