子どもにスマホを持たせるのは何歳からが正解?
一人1台は当たり前になったスマートフォン(以下、スマホ)は、
色々な機能が充実して日常から手放せなくなりました。
そして、親が触っているのを見て子どもも真似をしますし、
動画やゲームで楽しめることもすぐに理解します。
そして悩むのが、
「いつから持たせるか」
「なんの機種がいいのか」
「どんな風にルールを決めるか」という点です。
まず、小学校1年生の7.8割はスマホを持っていません。
基本的に、帰宅後は学校の校庭や近所の公園、家の中など親も把握している場所で遊ぶことが多く、
親同士も知り合いのお友達と遊ぶことがほとんどです。
低学年の半数はスマホを持っていません。
そしてもう半数はスマホやキッズケータイなどを持っていることになります。
低学年のうちに持たせる理由は、習い事などの送迎連絡や親が居場所を把握するためなど、
子どもが好きに使うよりも連絡手段として持たせていることが多いです。
高学年の頃は、持っていない子は4割ほどになります。
だんだんと行動範囲が広がり、近くのコンビニへおつかい程度なら一人で行けるようになるので、
連絡手段や位置情報を目的として持たせる過程が増えてきます。
そして中学生になると、7.8割はスマホを持つようになり、
高校生ではほぼ全員が持っているというのが現状です。
子どもにスマホを初めて持たせるときはどうやって選ぶのか
![](https://child-raising.net/wp-content/uploads/2020/12/2264542_s.jpg)
スマホの提供会社はドコモ、au、ソフトバンクの大手通信会社3社を始め、
格安SIMなどもいれるとメーカーも機種もたくさんあり、選び方が分かりにくいですよね。
小学生のうちは、iPhoneなどのスマホよりもキッズケータイを持たせている人がほとんどです。
キッズケータイは、次のような利点があります。
・登録している電話番号のみ通話ができる。
・親のスマホでキッズケータイの位置情報を確認することができる。
・防犯ブザーがついている
・メール機能がついている ※インターネット接続はできません
・月額がお手頃
特にメーカーやデザインにこだわりが無ければ、
親が契約しているキャリアと同じにするとスムーズです。
格安SIMのメーカーでも取り扱いはありますが、
大手キャリアと比べるとサポートや店舗数などが充実していない点があるので、注意しましょう。
子どもに初めてスマホを持たせるときには
キッズケータイと異なり、ゲームや動画視聴、LINEを通して
友達との連絡なども可能になるスマホを持たせる場合は、
必ずマナーとルールを教えることと、それらを破った場合のペナルティを決めましょう。
iPhoneでもAndroidでも、親が使ったことのある機種と同じものを選ぶのがおすすめです。
なにかトラブルがあったときに対応もスムーズですし、
格安SIMを利用すれば、親がかつて使っていたスマホを渡すこともできます。
スマホはキッズケータイと異なり、端末代金や毎月の利用料が高くなるので、
家計と相談のうえ決めましょう。
大手キャリアも格安SIMでも、フィルタリング機能は充実しています。
フィルタリング機能は、有害なサイトを表示させないようにしたり、
利用時間に制限をかけるほか、履歴を確認することもできます。
子どもとどんなマナーやルールを決めているか
![](https://child-raising.net/wp-content/uploads/2020/12/1989295_s.jpg)
実際にキッズケータイやスマホを持たせている家庭では、
マナーやルールをあらかじめ決めており、子どももそれを守りながら使います。
この時に、親が一方的に決めるのではなく、子どもと一緒に考えるルール作りをしましょう。
ルールもマナーも、子ども自身を守るために決めていることをきちんと伝えましょう。
例えば、「21時以降スマホを触らない」と決めた場合、
「お友達は22時までとなっている」と、よそのルールを持ち出し、
同じ状態じゃないと仲間外れにされることなどが懸念されます。
親としては、子どもの交友関係も気になりますし、
寝る時間が遅くなることも心配です。
例えば、最初は21時と決めておき、
きちんとルールを守ったうえでも子どもに不利益がある場合はルールを見直すなども必要です。
また、子ども自体が誰かを傷つける可能性もあります。
顔を見て話すよりも手軽に気持ちを伝えられる分、
こちらの意図した意味で伝わらないこともあるということを伝えます。
色々な面から子どもを守り、誰かを傷つけないよう、
楽しく使えることを意識させましょう。
実際にスマホを渡している家庭では、
次のようなルールを決めているので、ぜひ参考にしてください。
・使う時間、場所を決める。
(宿題が終わってから~21時まで、動画視聴はリビングのみ可能など)
・食事中、移動中、勉強中は触らない、近くに置かない
・アプリのダウンロード、アイテムの購入など有料のものは親が行う
(自動でできないように設定する)
・人や場所が特定できるものをネット上にアップしない。
・LINE以外のSNSは投稿禁止
(見る専門にする)
・LINEやメールなどの連絡手段を抜き打ちチェックする
・困ったこと、嫌なことがあったらすぐに相談をする
・連絡先交換は、親も知っている人のみ可能
・成績が大幅に下がる、マナーやルールを破ったときはスマホを没収する
各家庭において、兄弟などがいると共通ルールを設けるのは難しいと思いますが、
年齢や使用状況に応じて柔軟に対応できると良いですね。
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